こんにちはJさんです(@engineer_spyd)
本記事にたどりついたあなたは、米国の高配当ETFであるVYMに投資をして、配当金が出ることで生活を豊かにしようと考えた人でしょう。
高配当ETFのVYMは米国高配当ETFであるSPYDやHDVに比べると株価も高いため手が出しずらく、配当金利回りが低い傾向にありますが、安定的に株価が成長し増配もする傾向にあると言えます。
日本人の収入は下がりVYMを買い増しして、配当金を得たいと思ってもVYMの株価が高く夢の配当生活までほど遠いと考えてしまっている方も多いでしょう。
しかし、今回の記事はVYMの増配ということに着目し、将来的に毎月5万円に相当する配当金を手に入れるためには今、それぐらいのお金を入れておけば良いのかをシミュレーションしたいと思います。
結論は600万円です。
20年後にVYMから毎月5万円の配当金を得るためには
配当金というものは僕たち人間が大好きな不労所得です。
働かずとも不労所得という形で毎月5万円の配当金が得られるなんて素晴らしいことじゃないですか。
20年後にVYMから毎月5万円得るためについて、こちらの順で紹介していきます。
・そもそも現時点で毎月5万円の分配金を得るためには??
・VYMの増配率は??
・VYMの分配金の20年間のシミュレーション
そもそも現時点で毎月5万円の分配金を得るためには??
まず、そもそも現時点で毎月5万円の分配金を得るためにはいくら必要なのかを前座で考えてみましょう。
一点補足ですが、VYMの分配金は12月、3月、6月、9月の年4回ですので年4回の合計が毎月5万円×12か月の60万円達成を目標とします。また、ドル円は常に130円であるものとします。
直近の分配金は2023年の9月に1株あたり0.7846$の分配金となっており、1年に換算すると0.7846$×4回×130円/$で1株当たり年間407円となります。
ですので年間60万円の分配金を得るためには、60万円÷407円/株で1470株が必要となります。
現時点でのVYMの株価が100$ですので1株あたりを円に直すと、100$×130円/$で約1.3万円となり、1.3万円×1470株で1900万円が必要となります。
これは恐ろしい金額ですね。毎月5万円の分配金を夢見てVYMに投資をしようとした場合は現時点ではありますが1900万円が必要となります。
これはほとんどの日本人には無理でしょう。
VYMの増配率は??
先ほどまでで、現時点でVYMに投資して毎月5万円の配当金を得ようとした場合は2091万円が必要であると説明しました。
こりゃああ、ほとんどの日本人には達成不可能ですね。
安心してください。
VYMは、高配当株でありながら増配傾向があるという特徴があります。
では、VYMの増配率を見ていきましょう。
VYMの過去の推移をみているとこんな感じで、10年平均で見てみると6.5%の増配率となっています。
暦年 | 年度末株価 ($) | 四半期ごと配当金($) | 1株あたり年間 配当金($) | 分配金利回り (%) | 年間配当増配率 (%) | 平均配当金 ($) | 平均増配率 (%) | |||
3月 | 6月 | 9月 | 12月 | |||||||
2006年 | 51 | 0.1750 | 0.1750 | 0.34% | ー | 0.175 | 6.6% | |||
2007年 | 51 | 0.2680 | 0.2960 | 0.3460 | 0.4470 | 1.3570 | 2.66% | ー | 0.339 | |
2008年 | 32 | 0.3710 | 0.3710 | 0.3710 | 0.3300 | 1.4430 | 4.51% | 6.3% | 0.361 | |
2009年 | 37 | 0.3100 | 0.2800 | 0.2570 | 0.3210 | 1.1680 | 3.16% | -19.1% | 0.292 | |
2010年 | 41 | 0.2290 | 0.2730 | 0.2760 | 0.3130 | 1.0910 | 2.66% | -6.6% | 0.273 | |
2011年 | 44 | 0.3100 | 0.3350 | 0.3070 | 0.3750 | 1.3270 | 3.02% | 21.6% | 0.332 | |
2012年 | 48 | 0.3280 | 0.3700 | 0.4030 | 0.4920 | 1.5930 | 3.32% | 20.0% | 0.398 | |
2013年 | 61 | 0.3610 | 0.4190 | 0.4370 | 0.5320 | 1.7490 | 2.87% | 9.8% | 0.437 | |
2014年 | 69 | 0.4010 | 0.4760 | 0.4690 | 0.5620 | 1.9080 | 2.77% | 9.1% | 0.477 | |
2015年 | 67 | 0.4620 | 0.5600 | 0.5200 | 0.5990 | 2.1410 | 3.20% | 12.2% | 0.535 | |
2016年 | 76 | 0.4780 | 0.5780 | 0.4830 | 0.6670 | 2.2060 | 2.90% | 3.0% | 0.552 | |
2017年 | 85 | 0.5600 | 0.5960 | 0.6020 | 0.6431 | 2.4011 | 2.82% | 8.8% | 0.600 | |
2018年 | 86 | 0.6084 | 0.6302 | 0.6718 | 0.7388 | 2.6492 | 3.08% | 10.3% | 0.662 | |
2019年 | 92 | 0.6516 | 0.6247 | 0.7864 | 0.7791 | 2.8418 | 3.09% | 7.3% | 0.710 | |
2020年 | 92 | 0.5540 | 0.8368 | 0.7053 | 0.8096 | 2.9057 | 3.16% | 2.2% | 0.726 | |
2021年 | 110 | 0.6564 | 0.7523 | 0.7488 | 0.9386 | 3.0961 | 2.81% | 6.6% | 0.774 | |
2022年 | 109 | 0.6622 | 0.8479 | 0.7672 | 0.9745 | 3.2518 | 2.98% | 5.0% | 0.813 | |
2023年 | 101 | 0.7172 | 0.81 | 0.7846 | 2.3118 | 0.0229 | -28.9% | 0.771 |
過去には増配率がマイナスになることもありましたが、2019年のコロナショックにおいてもギリギリ増配率がプラスを保てており、増配する傾向は変わりません。
VYMの分配金の20年間のシミュレーション
さて、ここからが本題となりますが、増配率を加味した分配金のシミュレーションを考えていきましょう。
前提条件はこちらです。
・分配金利回りの初期は2023年直近2.98%とする
・増配率は恒久的に6.6%とする
・株価は常に100$とする
・ドル円は恒久的に130円/$とする
・分配金に対する課税は無視する
上記前提条件で分配金利回りをシミュレーションするとこんな感じになります。35年目まで算出してみました。
20年目の分配金利回りは9.96%となります。
株価100$×分配金利回り9.96%で1株あたり9.9$(日本円で1294円)となり、年間60万円に必要な株数は60万円÷1294円/株ですので463株となります。
すなわち現時点でVYM単価13000円/株×463株の602万円を投資していれば、20年後には毎月配当5万円が達成できる計算になります。
また、今回の計算には株価の上昇分を入れていませんので、実際にはもう少し多くの分配金が支払われることが想定できます。
また、このグラフにある通り、20年目より30年目、30年目よりも40年目は更に分配金利回りは増えます。(ここまでくると相続の時期になりそうですが・・・)
また、ひつこいですが20年目までに配当金も出ていますのでこちらを再投資することで、毎月5万円の分配金に到達するのが早まります。
また、米国株は常に今が買い時と言われますが僕的には今しか買えない可能性があると思っています。理由についてはこちらで記事にしています。
まとめ
ここまでで連続増配ETFのVYMに約600万円投資しておけば、20年後には毎月配当5万円が達成するというシミュレーションを記事にしました。
こちらは超理想的な増配率を元に計算しており、これ通りいかないかもしれませんがアメリカ経済が好調に進めば不可能ではありません。
これぐらいの夢を見てもバチは当たらないと思います。
今回は、高配当のETFのVYMの場合で紹介しましたが、連続増配ETFのVIGで毎月配当5万円に到達するための必要金額はこちらで記事にしています。
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